私は無宗教で、父は浄土宗、母は日蓮宗で、
妻の実家は浄土真宗です。
それぞれの宗派のお通夜、
お葬式に参列した経験があります。
それぞれに特徴があり、父方の祖母の浄土宗では
小銭を巻いて墓地まで行きました。8歳だった私は
小銭を拾ってついて行った記憶があります。
妻の父方の祖父の浄土真宗では、喪主を務めた
義父は全身真っ白の武士が着る裃（かみしも）でした。
日本には仏教の宗派がたくさんありますが、
基本的に大乗仏教です。
大乗仏教とは、紀元１世紀ごろに、
それまで出家者だけが悟りを
開けるとしていた上座部仏教に対して
非出家者でも悟りを開けると主張した
大乗仏教が始まりました。
その時にトピックとして持ち上がったのが、
「空」
です。
多くの方がご存知の般若心教には
有名な「色即是空」「空即是色」
という経文が含まれています。
Wikipediaによると
色（ルーパ）は、宇宙に存在するすべての形ある物質や現象を意味し、
空（シューニャ）は、恒常な実体がないという意味。
すなわち、目に見えるもの、形づくられたもの（色）は、
実体として存在せずに時々刻々と変化しているものであり、
不変なる実体は存在しない（空）。
仏教の根本的考えは因果性（縁起）であり、
その原因（因果）が失われれば、
たちまち現象（色）は消え去る。
ここから以前にお伝えした
オントロジカルレベル（存在論的レベル）内の
一つのサブレベルです。
オントロジカルレベルは存在者と存在を区別する
ハイデガーの存在論的差異を基にしている事は
以前にお伝えした通りです。
色は存在者で、空は存在者が非存在し、
ハイデガーが主張する「存在」の現れと
私個人は考えています。
当然ですが、スピリチュアルレベルよりも
高次レベルであり、スピリットを抱合するレベルです。
スピリチュアルレベルはキリスト教的で
西洋的なニュアンスを感じます。
オントロジカルレベルは、ハイデガー（ドイツ人）が
基になっていますが、仏教を視野に入れると
より存在について豊かな世界観が創造されます。
実際、
ニューロロジカルレベルを考案したロバート・ディルツ氏もまた
イエス・キリストをモデリングした後、
仏教にも興味を持ち、様々な仏教的なテクニックを考案しています。