リ・インプリント



オーストリアの動物学習であるコンラート・ローレンツは、
カモの卵が孵化する時、その場にいたために、
卵からかえったカモの子供はローレンツを親と思い、
あとをつけるようになりました。

この現象をインプリント(刷り込み)と呼びます。

そしてカモだけではなく、人間にも起こります。

そして私たちが新しい仕事覚える時でも同じです。

どんな業界もそうかもしれませんが、
最初に刷り込まれた思い込みは、その後も影響を及ぼします。

ローレンツは刷り込みは一生変わらないと主張しました。

ところが心理学者のティモシー・リアリーはドラッグを使って、
リ・インプリントが可能であることを犯罪者の再犯率の低下で証明しました。

その後ロバート・ディルツ氏によって、
ドラッグを使わなくても刷り込み現象を
書き換えるテクニック、『リ・インプリント』が開発されました。

 

足の浮腫を訴えて来院された患者さんの話です。

自律神経系の中枢である視床下部や脳下垂体を診ながら、
両肩にてを当てていました。

胸の方からエネルギーの波がやって来て、
私は「もうすぐ、泣くだろうな」と思っていました。

患者さんに「胸から何か迫り上がってきませんか?」と質問すると
「はい」と答えたので、
「泣きたくなったら泣いてもいいですよ」と言った瞬間に
目から涙が溢れて来ました。

「何故泣きたくなるんでしょうね?」と感情を尋ねます。

「淋しい」と言ったので、
「こう言う感情や感覚はいつからですか?」と聞きます。

この時に脳の動きをチェックしながら、
意識が答えているのか、無意識が答えているのか?を区別しています。

「高校生」「中学生」「小学生」と答えた時には、脳の動きは変化しません。

「保育園の2歳」と言った時に脳の動きがピタッと止まったので、
ベッドに座ってもらいました。

ここから、2歳の自分自身との対話してもらい、
両親が働いていて遅くに帰る淋しさを一つの映画に見たててハッピーエンドの映画に変わるように
2歳の自分自身、両親、姉、祖父母にそれぞれ肯定的意図を尋ねて、リソースを渡しました。

そしてもう一度寝てもらい、ハッピーエンドの映画の自分自身が成長する続編を見てもらい、その間に脳をチェックします

もしも現在の年齢までに脳が止まる動きをしたら、
対処することを念頭に入れていましたが、そのまま現在へ戻りました。

リ・インプリントの構造を知っていると、寝たままでもできます。

ディルツ氏がNLPのテクニックとして、リ・インプリントを開発したきっかけは、

「私は母に愛されていないので、私には存在する価値が無い」

という制限となる信念を持つある女性クライアントの「個人史の変換テクニック」の時です

(退行催眠によって子供の頃に戻り、
俯瞰した状態で過去の問題を書き換える
共同創始者たちが開発した第1世代のテクニック)

その女性クライアントが子供の頃に戻った時、
母親から首を絞められている事を思い出しました。

しかしながら、母親として首を絞める動作をして、思い出したのです。

つまり、知覚位置の第一ポジション(自分自身)ではなく、
第二ポジションから母親として娘(クライアント自身)の首を絞めたのです。

この事から、ディルツ氏は個人史の変換だけでは、
信念の問題が解決しないのは、
信念が刷り込まれた状況に関係する影響力のある人物

(その場に居る居ないに関わらず)

の知覚位置に入って、各人物の肯定的意図と各人物がよりリソースを持っていて、

異なるふるまいをしていたならば、どのような結果になっていたのかを想像してもらうこと。

これがリ・インプリントが生まれたきっかけです。