メタモデルは、NLPの創始者たちによって生み出されたメソッドですが、質問が横並びの為、改善が必要になりました。
そこで、ロバート・ディルツがメタモデルを改良しました。
メタモデル2（第2世代メタモデル）とは
メタモデル2はメタモデルの応用によって生まれた第2世代です。「指向的メタモデル」とも呼ばれます
メタモデル2はT.O.T.E.によって決定されたゴールを指向するフィードバックループにメタモデルパターンと質問を組み込んだモデルです。
メタモデル2の目的
目的は特定のゴール、または適正化されたアウトカム(Well-formed Outcome)を成し遂げることです。
NLPにおける 5つの適正化された状態のアウトカム：
- アウトカムは、肯定的なことばで述べられます。
- アウトカムは、クライアントによって始めることができて、維持されることができます。
- アウトカムは、感覚的な経験においてテストすることができます。
- アウトカムは、現状の肯定的意図または副産物を保存します。
- アウトカムは、状況に適していて、そしてエコロジーに対して配慮されています。
※「魔術の構造」＝（メタモデル１）が重要な言語パターンのとても厳密で詳細なモデルを提供するけれども、それはこれらのパターンが、実際のインタラクションとコーチングもしくはカウンセリングセッションで、使われる方法はあまり提供していません。
メタモデル2とT.O.T.E.モデル
メタモデル2では下図のようにT.O.T.E.の各ステップにメタモデルの質問が組み込まれています。
1. モデルは、どんな種類のゴールを達成しますか？Test
2.どのように、それらのゴールは表現されますか？Test
3.モデルは、その人のゴールへの進捗を評価するために、どんなタイプの証拠と証拠手順を使いますか？Test
4.モデルは、どんな種類の入力に注意しますか？Test
5.モデルは、困難に立ち向かい、ゴールを成し遂げるために、どのレベルで、どんな選択をしますか？Operation
6.モデルは、選択を実行して、ゴールに達するために、どんな認知的で行動的なステップを行いますか？Operation
7．ゴールが達成されたら終了Exit
メタモデル3（第3世代メタモデル）とは
メタモデル3はメタモデルの第三世代です。
メタモデルの言語パターンを他の代表システムに接続して、より深いレベルのパターンを捜すことです。
メタモデル3の構成要素
メタモデル3は、NLPの3つの基本的な要素間における関係性を含みます。
- 言語
- 認知パターン（代表システム、サブモダリティ、メタプログラムパターン）
- 身体反応（姿勢、声のトーン、ジェスチャー、アイアクセス）
メタモデル3の前提
メタモデル3の基本前提は、上記の3つの要素が、私たちの神経系の異なるパートとの間のオーバーラップ（重ね合わせ）であり、相似関係でもあるということです。
私たちは自分たちの言語システムの構造を私たちの知覚と身体反応的システムの構造との相似関係として見ることができます。
メタモデル3の目的
メタモデル3は、文字化そして言語化された言葉は、経験と身体反応的状態の変容の結果としての『表層構造』であるというNLPの概念を具体化します。
個人によって使われる特定の言語を越えて、より深い構造にアクセスすることによって、私たちはその人の言語パターンを通して反映される他の精神的で身体反応的活動を特定し、影響を与えることができます。
メタモデル3の具体例
メタモデルパターン（メタモデル1と2）の伝統的な使い方では、人が「決断」のような『名詞化』を使っているならば、それに対処する基本的な方法はメタモデルの質問をすることです。
この場合の質問の目的は、名詞化された言葉をその言葉が持つ動詞形に差し戻すこと。
そして、名詞化された言葉を進行中のプロセスとして説明することによって、人を言語的に名詞化された言葉（例えば「決断」）を脱名詞化へリードする事です。
省略、歪曲そして一般化（すなわち、「誰が？何について？そしてどんな方法で？」）について決断する事です。
メタモデル3では、名詞化は内部イメージのサブモダリティの特性を変えるもしくは、その人に、身体反応を変化させることによって『脱名詞化』することができます。
言語の名詞化には、たとえば、特定のサブモダリティの特性と身体反応の手がかりが付随します。
サブモダリティでは、たとえば、名詞化は静止画、ディソシエイトされた画像として、多くの場合描写されます。
身体反応では、名詞化は身体の硬さまたは動きの無さを伴います。
このように、名詞化は、ある経験についての表現と関連するサブモダリティ特性の変換（例えば、「絵を動かし始め、その絵の中にアソシエイトしてください」）を指示することによって解決することができます。