「オントロジカルな時間シリーズ」
と言うことについてお伝えします。
時間シリーズに関しては
下記のURLからご覧ください
E系列の時間は、ニューロロジカルレベルで
言うところのスピリチュアルレベルに相当します。
スピリチュアルレベルのタイムラインは、
「タイムレスネス」と呼ばれ、タイムラインが消失します。
非存在または無と言えます。
では、オントロジカルレベルでは時間シリーズはどうなるのか?
アイデンティティレベル以下はタイムラインが存在し、
スピリチュアルレベルでは非存在になります。
オントロジカルレベルでは、存在(有)と非存在(無)の
どちらにも偏らない仏教で言う「中道」を意味する
『モデレートmoderateタイムライン』です。
時間シリーズは「M系列」と呼ぶ事にしましょう。
タイムラインは「存在する」という主張と
タイムラインは「存在しない」という主張の
両極はなぜ生まれるのか?
NLPの歴史を振り返るとわかります。
NLPが1970年代の前半に生まれた時は
言語パターンに着目するだけでした。
その後1980年代に入ってタイムラインが生まれました。
これは人間が出産後言語が使用できるのと
類似しています。
赤ちゃんが生まれた時には言語が使えないので
世界は分節されていない無分節の一様な状態です。
幼児が成長して言葉を覚えるに従って
幼児の住む世界が言葉によって文節されていきます。
例えば、赤という色が緋色、臙脂色、朱色、茜色
と言った具合に言葉の数だけ赤色が分節(区別)されます。
そして、
言葉による分節と現実世界の混同が問題を起こします。
仏教や道教でも言葉の問題について論じています。
仏教にならって、赤ちゃんの言葉を使わない世界を
「無分節世界」と呼びましょう。
幼児が言葉を使い始めたら、「言語分節世界」と呼びましょう。
そして、
仏教の「有るとか無い」「輪廻するかしないか」「魂は有るか無いか」
などを論争することは戒められていました。
西洋哲学でも中世に言葉について論争が起こりました。
NLPで言えば、
「地図は地理では無い」
と言うコージブスキーが
提唱した一般意味論が基になって
「メタモデル」が生まれました。
タイムラインも言葉です。
タイムラインが存在するかしないかを論じるのを辞める。
この事を仏教で「非有非無の中道」と言います。
あるいは「超分節世界の時間シリーズ」とも言えます。
中道を私が英訳したのが、
モデレートmoderateです。