メタモデル1&2は認知的です。
一方でメタモデル3は認知的であり、身体的でもあります。
ここからメタモデルをALL NLPの視点から見直します。
話し手と聞き手の間で生成される場(フィールド)が持つ英知(マインド)に委ねて質問する言葉が自然に泉のように湧いてきます。
このフィールドが、メタモデル第1世代から第3世代までの深層構造になります。
フィールドから生成される英知は、人と人あるいは人と環境などの関係性から生まれてくる英知にフォーカスします。
そのフィールドから生成される英知を深層構造とすると、そのフィールドに関係する人々の表現する事柄(言語、アウトカムと問題、認知パターン、身体反応つまりメタモデル1,2,3)が表層構造に相当します。
フィールドの英知からのメッセージを十分に表現するために、メタモデルの質問する側と答える側の両者ともCOACHステートからセッションを行います。
「COACHステート 」
Centered センタリング
Open オープン
Awareness 気づき
Connected 繋がる
Holding 包む、抱える
フィールドの英知からのメッセージが十分に伝達されるとき、認知的思考を含みつつ、それを越えた気づきやアイデアが生まれてきます。
そのようなときの、ガイドの質問は、ガイド自身の考えている以上、またはなぜそのような質問が生まれたのか、明確な自覚の無い質問が発せられます。
同様にクライアントもこれまで、考えてもみなかったような答えが出てきます。
そして多くの芸術家、科学者そしてセラピストたちの天才性がこのようなステートからもたらされます。
さらに深層構造があります。
この構造がALL NLPにおけるメタモデルの真髄です。
聞き手と話し手がお互いの存在を認め合い、二人の存在論(深層構造)から生成された場(フィールド・表層構造)が、さらに表層構造であるメタモデル1~3を生成します。
さらにALL NLPにおいて言語は30,000年前の旧石器時代から人間の創造性を司る普遍的で最深層構造です。
そして現代科学の最先端技術で確認された脳科学の成果でもあります。
また現代哲学の最先端である新実在論を基にすると、「ある意味の場に現象することは存在する」という考え方があります。この考えを基にすると月の裏側にはかぐや姫が存在します。
もちろん科学という意味の場には存在しません。
しかし、竹取物語という意味の場には存在します。
この新実在論を基にするとメタモデル第1世代のメタモデル違反の「憶測」といいうことが質問しなくても良いことになります。なぜならば話し手にとって相手の心が憶測できるという意味の場において「存在」しているからです。
私の母は、レビー小体認知症です。妄想がひどく80歳の父が浮気している妄想に取りつかれていました。今は服薬をやめるほど回復しましたが、父が浮気していたという記憶は残っています。そんな事実は無いにも関わらずです。しかし母の記憶で父が浮気をしているという意味の場において事実として存在しています。
では、母の記憶を「憶測」の一言でメタモデルの質問することは母にとって幸せではありません。もちろん父が浮気している記憶も幸せではないでしょう。
しかし、今はもう終わった事として、父が居て母が居て私たち子供たちが平和に暮らしていることが家族にとって幸せです。
これがALL NLPが考えるメタモデルです。