サブモダリティ



1980年代初頭に、NLP共同創始者であるリチャード・バンドラーによって
各モダリティ(五感)の構成要素の研究成果です。

視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚を2300年前の
古代ギリシャ哲学者アリストテレスは五感と定義しました。

現代では感覚は、もっと複雑で5つではありませんが、
各感覚を『モダリティ』と呼ぶことは医学用語として定着しています。

そのモダリティは、視覚であれば、脳内で構成される『表象』の
明るさや大きさ、色合いなど様々な構成要素が

『サブモダリティ』

とNLPでは定義されます。

提唱者であるバンドラーは、サブモダリティを

『思考の最小単位』

と述べています。

確かに臨床的に、サブモダリティの変化で
クライアントの問題解決に寄与することができます。

が、

思考の最小単位と言うには、
現代の脳科学の知見からは、無理があります。

しかしながら、NLPは

「主観的体験構造の研究」

と言う副題があり、まさに現象学と言えます。

その意味では、サブモダリティの研究と臨床への応用は

大きな可能性があるテーマでもあります。

サブモダリティは大別すると2種類に分けられます。
1)アナログサブモダリティ
2)デジタルサブモダリティ

1)アナログサブモダリティ
視覚V:明るさ、大きさ、距離etc.
聴覚A:高さ、大きさ、速さetc.
体感覚K:重さ、熱さ、広さetc.
アナログサブモダリティは変化が連続的です。
例えば聴覚の音の大きさは、
徐々に上げたり下げたりすることができます。

2)デジタルサブモダリティ
V:カラーとモノクロ、二次元と三次元etc.
A:音源の数、言語、数字etc.
K:感覚の生滅etc.
デジタルサブモダリティは変化が不連続的です。
例えば視覚のカラー/モノクロは、
急速に変化して変化の途中というものがありません。
カラーかモノクロのどちらかしかありません。

アナログサブモダリティとデジタルサブモダリティの
組み合わせで様々なテクニックが作成できます