夫婦や恋人同士で、相手に対して言いたい事を言えない。
近しい間柄だとなおさら、言えない事があります。
1.言いたい事が言えない二つの理由
2つ理由が考えられます。
1)今の関係性を変えたくない
2)言わなくてもお互いに分かっている
そうすると、言いたい気持ちを抑えこんでいると、だんだんそれが当たり前になっていきます。
そして、二人の関係性が固定化していきます。
2.固定化する関係性
良い方向に向かえば、幸せですが、どちらか一方が我慢し続けると、何らかの形でひずみが表面化します。
病気や浮気そして飲酒・ドラッグ・ギャンブルなどの依存症などが起こり得ます。
では、何でもかんでも言葉にすることが良いのかと言えば、そうとも言えません。
一度口にしたことは、元には戻せません。
言うか言わないか、そのバランスが重要です。
3.解決策この1手
では、言う場合、どのように言えば上の二つの制約を越えて伝える事ができるでしょう。
最も大切なことは、言いたい事の真意です。
NLPでは「肯定的意図」と言います。
NLPの基本前提に以下のようなものがあります
The purpose of all behavior is adaptive (“positive intended”)- or was adaptive given the context in which it was established.
すべての行動の目的は適応(肯定的に意図された)することですーもしくは構築された状況の中で適応することでした。
http://nlpuniversitypress.com/html2/PrPu25.htmlより引用
意訳すると「どんな行動の背後にも肯定的意図があります」ということです。
肯定的意図を伝えることによって、争いには成りにくくなります
4.具体的な肯定的意図
では、具体的には肯定的意図をどのようにすれば伝えられるか。
否定的行動や感情の背後には下記のような肯定的意図があります。
否定的行動や感情を相手に直接的にぶつけるよりも、自分の中にある肯定的意図を静かに伝える事がより効果的に相手に伝わります。なぜならば多くの肯定的意図は相手も同様に重要だと思っているからです。
否定的行動・感情 | 肯定的意図 |
『攻撃的行動』 | 『防御』 |
『恐れ』 | 『安全』 |
『怒り』 | 『境界を維持する』 |
『憎悪』 | 『動機を与える』 |
『変化に対する抵抗』 | 『過去の承認、名誉、尊重』 |
5.まとめ
心の方向性が意図です。表面的な行動や言動ではなく、その背後にある肯定的意図は相手の心にも届きやすくなります。
そして、その肯定的意図を伝えるとき、私たちは行動や感情からではなく、肯定的意図から言葉を発することができ、相手と自分を共に尊重しながらコミュニケーションを取ることができます。