これがALL NLP



先日、カウンセリングを希望して来院している患者さんが、「座骨を打撲してから、首や頭が痛い」と言いました。

カウンセリングは、家族に冷たくしてしまった過去の自分に対する罪悪感について何とかしたいという事でした。

こういうケースで、私は、身体的アプローチと心理的アプローチのどちらから行うかは、

頭蓋骨の動きで決めます。

頭蓋骨は、一定のリズムで膨張と収縮を繰り返しています。 ただし、左右均等に動いているわけではなく、身体の歪みが反映されて、不均衡に動きます。

その不均衡を指標にして、身体を治療します

が、

身体に物理的衝撃がかかったり、心理的問題が強い人は、 既述した頭蓋骨の動きがほぼ止まっているように感じるくらい非常に微弱になります。

その時には、物理的衝撃か心理的ストレスを先に治療します。

打撲している左の座骨から頭に向かって衝撃が通り抜けた跡が残っていました。 もっと強い衝撃だったなら、骨折線としてレントゲンに映ります。 しかし、骨折に至らなくても、衝撃は身体を通り抜け残存します。 その衝撃を放置すると、その衝撃線を起点にして身体がバランスを取ろうとして歪みます。

なので、できるだけ早く衝撃を取り除くことが重要になります。

似たようなケースで歯の抜歯なども衝撃が残ります。

その患者さんは座骨から頭に向かって伸びている衝撃線を取り除く治療をした後に、まだ喉の辺りに上手く通りぬけない部分があったので、もう一度頭蓋骨をチェックしました。

そうすると、心理的な、特にパートやアイデンティティレベルでの問題があることが分かりました。

座ってもらって、カウンセリングに移行しました。

話を聞くと、今はそうではないけど「母や妹、そして結婚してから夫と長男に対して冷たく辛く当たってしまった」という過去の自分を責める自分とそれを正当化しようとする自分がいるという複雑な問題になっていました。

このような場合、NLPで最も適切なテクニックは?

家族療法のパイオニアでNLPがモデリングしたバージニア・サティアの「パーツパーティ」をNLP版にしたテクニックが効果的です。

催眠状態を深化しながら、パーティ会場を自然の豊かな場所に設置して、6人のパートを招待します。 それぞれの肯定的意図を尋ねながら、パートが持ってきてくれたプレゼントを受け取り、光の輪になっていくプロセスをイメージしてもらいます。 その光がクライアントに入って来て、そのままタイムトラベルをしてもらいます。 自分の両親、祖父母、曾祖父母、先祖と遡り、そして全ての先祖を統合して現在の自分に戻ります。 さらに子供が居れば、孫、曾孫、玄孫と未来にトラベルします。 子供が居なければ、次世代の子供たちでも構いません。

そして最後にこのプロセスで体験したことを喉にアンカリングします。

「あなたの祖先の誰かが存在しなかったら、今のあなたは存在しません。そしてあなたが存在しなかったら、あなたの子孫は存在しません」というメッセージを伝えた時、身体全体のエネルギーフィールドまたはオーラ、セカンドスキンが拡張して喉の通りも良くなりました。

これが私のALL NLPです。